これからの

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リーゼリットの翠色の瞳は、アスラにとって不敵なものに見えた。冷や汗が頬と背中を伝う。 「確かに、貴女なら修斗には勝てるんじゃないかしら。多分、十回やったら七回は修斗が死ぬでしょうね」 「リーゼリット……俺の評価散々だな」 「因みに、残り三回は相討ちになるけど修斗だけは瀕死の重傷を負うでしょう」 「俺が勝つヴィジョンはねーのか!?」 がっくりとうなだれる修斗を尻目に、リーゼリットはくすくすと楽しそうに笑っている。 「でもね、アスラ……と言ったかしら。貴女は修斗と戦う前に私達を何とかしないといけないわ。まず私やフィアに勝てないのは当然としても、あの三馬鹿にも勝てないでしょうね」 「なっ……何故あなたにそんなこと……!?」 「わかるわよ、これだけ近くに居れば実力くらい計れる……貴女にはわからない?」 リーゼリットの言う通りだった。 何度も実戦を重ねるうち、アスラも見た人間の力量を計れる、実戦には必要不可欠の技術を習得していたからだ。 「……ま、なんでフィアが貴女を招き入れたかまでは知らないけれど。詳しくは本人から聞いて頂戴な」
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