これからの

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修斗は立ち上がり、愛を起こさないように優しく抱き抱えると、静かに言った。 「ついて来いよ。お前の部屋に案内してやる……少し寝ろ」 「……ありがとう」 そうして、アスラは修斗の一歩後ろを歩く。 渡り廊下の扉から城内へ戻り、先ほど愛が飛び降りてきたらしい塔の方へ向けて歩を進めていく。 「……この塔も、中々の広さだね」 「基本、居住区はこの高層建造内だ。風呂はここの五階……一階は憩いの場的な? それ以外はみんなの寝室。部屋は持て余すほどある。なんせ城の広さに反して人数が少ないから。地下室の入り口もここから……ま、地下にあんのはエルの研究室とトレーニングルームくらいのもんだ。あんまり面白くねぇかもな」 「凄いね、ほんとに……」 ただただ感心するばかり。 2人はエレベーターに乗り込んだ。そして修斗は9のボタンを押す。 「私は九階の部屋なの?」 「ああ、日当たりもいいし、丁度空いてる」 「何から何まで、ほんとにありがとう」 そんな会話をしつつ、九階に到着。 しばらく歩いて部屋の前に。 「ここだ。鍵は掛かってない。部屋の中の机、その一番上の引き出しに入ってるから」
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