オペレーションHNM

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「おはようございます」 「あら~、おはようございます、アスラさん」 時間はまだ日が昇り始めたばかりの早朝。居住区エレベーター内部にて、勇者アスラとリリスは出会った。 「ずいぶんお早い起床ですね~。もう少しゆっくりお休みになられても結構ですのに~」 「いや……日課ですから。早起きは。それに、昨日は久しぶりにお昼寝までしてしまったし……リリスさんこそ」 「リリス、とお呼びください~。見たところ修斗さんや私と同世代ですよね~」 相変わらずおっとりした喋り方だが、イライラとする類のものではなく、むしろ心地良い。 エレベーターが止まり、一階へ到着……降りたら、2人並んで歩き出す。 「私は齢16だけど……」 「やっぱり! 私や修斗さんも16歳なんですよ~」 手のひらを胸の前で合わせて、リリスは嬉しそうにしていた。 「ですから、どうかお気軽に接してくださいね~? 私、同い年の女の子が来てくれてとっても嬉しいです~」 「じゃあ、リリスも私に敬語とか使わなくてもいいよ」 「私のコレは癖になってしまっているので、この喋り方しかできないんですよ~。私もアスラちゃんとは気兼ねなくお喋りするようにしますから~」 さり気なく呼び方が「アスラさん」から「アスラちゃん」に変わっていることに気が付いたアスラは、ほんの僅かながら照れ笑いを浮かべた。
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