第1章

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夢の中では、私は、佳子(カコ)と呼ばれている。 そして、現実世界では佳子(ヨシコ)と呼ばれている。 そう、現実世界では、逃避行に走りたくなる。 精神科病院という施設の中だから。 だから、夢の中で外で遊ぶ。 そんな夢を見ている。 現実世界との乖離。 それも、事実なのかも知れない。 そりゃ、外に出たくても。 時間制限があって、行ける範囲も限られている。 そんな中で、夢の中だけでも。 どうにか外にいたい。 それ以外にも、大学へもう一度行きたい。 そんな夢も観ている。 大学の構内が出てくるそんな夢だって在る。 心理学 私のやりたい分野。 でも、実際は電気の大学を出た。 電気の大学で、教員の免許を取った。 そのとき、心理学が必要だったので。 学習した。 そして、17歳から入退院を繰り返す。 そんんな中で、心理学で、人を支えられないか。 そう芽生えた。 それが、夢の世界で出てくる。 現実的な夢。 自宅にも居る。 そう、自宅で勉強している私。 ただ、心理学もそうだし。 大学に間に合いそうに無い。 そんな焦りにも似た夢も観る。 目を覚ますと病室。 焦る必要なんて無い。 時間だけは十分にあるのだから。 そうなってしまう。 なんだか悲しい夢。 夢の中だけなら、自由。 ただ、現実は精神科病院。 その現実を直視しながら、 生活している。 でも、本当は、 大学構内ではなく。 「自宅がキャンパス放送大学。」 へ行きたい夢もある。 絵に描いた餅かも知れない。 それもやっぱり夢、 違う意味で夢なのかも知れない。 観る方の夢ではなく。 現実としての夢。 それが、放送大学というもの。 夢の中では、具体的にどうなっているか? 現実世界ではどうなっているか? その違いにも、触れて行きたいと考えています。 これからも、 夢と空想と現実の佳子 を、よろしくお願いします。 制作者:金澤佳雅
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