あたしの日常? 現在 椿高校2年生11月

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そうこうしているうちにも、ふたりは熱戦を繰り広げていた。 うざい、邪魔、ご飯が不味くなる、など、およそ、美人から発せられる言葉だとは思えない言葉たちが、由真ちゃんの口から飛び出ている。 「あのー」 あたしはもう一度、先輩をちょいちょいとよんだ。 ん?とこれまた耳を傾けてはいるけど、となりの攻防戦よりも腹が減ったことの方が重要らしい。 先輩はすでにお弁当を広げていた。 「ふたりってカレカノなんですよね?」 「うん、たぶん」 そうやって、こそこそ話していると。 「あーも、やだやだ! せっかくの昼休みが楽しくなーい!」 そう言って由真ちゃんはお弁当箱をしまった。いつ食べてしまったのか、空だ。 西原先輩が側でとてもしょげている。これもありきたりな光景。 うはは、と乾いた笑いが漏れた。 いつもの光景、いつもの話、これが日常。 そうだけどね、もうちょっとさ仲良くしようよ、と心のなかで思うあたしだった。
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