椿高校 1年生 10月

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※※※※※※※※※ 翌日。 「わかったんだよ」 「へ?なんですか?」 いつもの昼休み。 あたしは空腹に耐えられなくて、昼休みになると同時に音楽室に来た。 まだ誰もいない部屋で、早速お弁当を広げる。 お母さんのお弁当は毎日美味しい。 ぱくぱくと口に運んでいると、次に来たのは西原先輩だ。 音楽室に入って開口一番、そう言った。 言いたいことを結論のみ伝えるのは彼の癖。 もうちょっとまとめてから分かりやすく言ってほしいけど、もう癖なんだったら仕方ない。 「昨日のだよ」 「昨日?ああ!由真ちゃんの!」 あのとき、先輩がいたからすっかり由真ちゃんのことは頭の外だった。 それより自分の、生徒会役員をどうしよう、しか考えてなかったのだ。 「というか、わかったって?」 「あのふたりの女の子だよ」 「ふうん。 ……………ええっ!?」 あのふたりの女の子って…………1年生だったはず。 「あのー」 「うん」 「たぶん彼女たち1年ですよ」 「だから?」 いや、だから?って…………あたしですら彼女たちのことわからないのに。 あたしがそう思ってるのがわかったんだろう。先輩はニッと笑った。
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