プロローグ 椿高校1年生6月

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100点とったら付き合ってあげます、と言ったのと。 数学、と特定したのはただの思い付きだ。 椿高校は偏差値も低く、学校の半数が就職組だ。 だけど、先輩が当時所属していた2年A組は進学クラスとして国公立大学を目指す人の集まりだということをあたしは知っていた。 だから100点なんて無理だと思ったし、地歴、公民ならまだしも、国数社理英ならなおさら難しいと思っていた。 あたしは先輩のことを本当によく知らなかった。
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