椿高校 1年生 10月

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「由真ちゃんにこんなことしたら。 あたし、この拳、あんたらにぶつけるから」 さらに、ヒッと声をあげて、覚えてなさいよ!と西原先輩の後ろにいる由真ちゃんに言って去っていった。 一昔前のチンピラか。 「あー、くだらないことに時間使っちゃいましたね先輩、由真ちゃん」 そう言うと西原先輩がひきつった顔であはは、と乾いた笑いをあげる。 少し、あたしにびびってるみたいだ。 「やべ、先生に呼び出されてたんだった!」 ふと、我に返った。 そんなことを思い出す。 「てなことで、先輩、由真ちゃんのことよろしくお願いします!」 先輩の後ろになっていて由真ちゃんは見えないけど、またね、由真ちゃんと言ってからあたしはそこをあとにした。 まだ由真ちゃんは泣いているようだった。
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