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「わかった。私も女よ。受け止めます。永倉さん、お付き合いしましょう!」
「美香?信じていい?俺、美香のになるの?」
「そう、私は司のだよ。」
か、可愛い。ヤバいです。嫉妬したくなるくらい、二重の綺麗な目からポロポロと涙が零れ落ちてくる。手は、私から聞きたくない返事が来ないか、怯えてるみたいに私の晴れ着の袖を握ってるし。
私こそどっぷりハマりそう。私、男の涙に弱いとか、初めて知りましたよ。
「美香……美香……返事してよ、美香。」
「あっダメ…もぅ、おかしくなっちゃう、司じゃなきゃダメになっちゃう!」
「俺だけになって……俺、美香じゃなきゃダメだから。」
お互いに昂り過ぎて、昼間からベッドで………私らしくない。
でも、この人を可愛いと思ったのは本当だし。もう何回目だとか、どうでもいい。こんなにタガが外れたみたいに、壊れちゃうほど抱いて欲しいとか、思わない人なのに。
司になら、いつまででも抱かれていたい。
『好きだ…愛してる……』って、ずっと囁かれながら、優しくて激しくて気持ちいいそんな行為初めてかもしれない。もう、何にも考えらんないよ。
「ね?子供欲しい。産んでよ。」
「あんっ!シて。……司の子供……妊娠させてぇ。」
あーもー!私のバカ!見事に絆されてる。気持ちいいのも解ったし。少々手荒な方が好きっていうのも刻み込まれました。
でもね、昼間なのよ。このマンション、思ってるより壁が薄いの。隣は大学生さん。彼氏引っ張りこんで、昨日までかなりな御迷惑をかけられてたんだけど、人の事言えなくなった。
「壁……蹴ってるね。」
「うるさかったからじゃない?」
「謝ってくる。」
「良いよ。お隣も大した物だから。」
「じゃあ、蹴られた文句言ってくる。」
「大学生さん。子供なの。っていうか、避妊しなかった理由知りたいなぁ。」
「……嫁さん…なるって言ったじゃん…ウソなのか?」
司君ってば、どうして泣き出しそうになるかなぁ。今度は私がおでこにキスした。
「泣き虫な旦那さんは、困っちゃうんだよ。」
「泣かない。」
「お義母さんから、自立してる?」
「一人暮らし。淋しいから美香、引っ越してきて。」
「……調子に乗らない!付き合い始めて24時間たってないの。解ってる?」
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