第1章 運命が回り始めた

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「わかった。私も女よ。受け止めます。永倉さん、お付き合いしましょう!」 「美香?信じていい?俺、美香のになるの?」 「そう、私は司のだよ。」 か、可愛い。ヤバいです。嫉妬したくなるくらい、二重の綺麗な目からポロポロと涙が零れ落ちてくる。手は、私から聞きたくない返事が来ないか、怯えてるみたいに私の晴れ着の袖を握ってるし。 私こそどっぷりハマりそう。私、男の涙に弱いとか、初めて知りましたよ。 「美香……美香……返事してよ、美香。」 「あっダメ…もぅ、おかしくなっちゃう、司じゃなきゃダメになっちゃう!」 「俺だけになって……俺、美香じゃなきゃダメだから。」 お互いに昂り過ぎて、昼間からベッドで………私らしくない。 でも、この人を可愛いと思ったのは本当だし。もう何回目だとか、どうでもいい。こんなにタガが外れたみたいに、壊れちゃうほど抱いて欲しいとか、思わない人なのに。 司になら、いつまででも抱かれていたい。 『好きだ…愛してる……』って、ずっと囁かれながら、優しくて激しくて気持ちいいそんな行為初めてかもしれない。もう、何にも考えらんないよ。 「ね?子供欲しい。産んでよ。」 「あんっ!シて。……司の子供……妊娠させてぇ。」 あーもー!私のバカ!見事に絆されてる。気持ちいいのも解ったし。少々手荒な方が好きっていうのも刻み込まれました。 でもね、昼間なのよ。このマンション、思ってるより壁が薄いの。隣は大学生さん。彼氏引っ張りこんで、昨日までかなりな御迷惑をかけられてたんだけど、人の事言えなくなった。 「壁……蹴ってるね。」 「うるさかったからじゃない?」 「謝ってくる。」 「良いよ。お隣も大した物だから。」 「じゃあ、蹴られた文句言ってくる。」 「大学生さん。子供なの。っていうか、避妊しなかった理由知りたいなぁ。」 「……嫁さん…なるって言ったじゃん…ウソなのか?」 司君ってば、どうして泣き出しそうになるかなぁ。今度は私がおでこにキスした。 「泣き虫な旦那さんは、困っちゃうんだよ。」 「泣かない。」 「お義母さんから、自立してる?」 「一人暮らし。淋しいから美香、引っ越してきて。」 「……調子に乗らない!付き合い始めて24時間たってないの。解ってる?」 .
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