第三話 出会い

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予告どおり、視点戻ります。 「よし。お仕置き完了♪」 カオリがそう言うと、姫様が話しかけてきた。 「私の名前はアリス。ロメリア王国の第一王女です。あなたの名前は?」 (名前はえ~っと、ここは異世界だから、ヨーロッパ風で、苗字は原初からとってファースト、いやそれじゃなんかいやだから、ファステシアにしよう。) そう考えてカオリは言った。 「私はカオリ。カオリ・ファステシアです。」 「へぇ~カオリていうんだ。助けてくれてありがとう。何かお礼がしたいのだけれど。」 (姫様なのに、とても話しやすい。それにとてもいい人だな。) カオリがそう考えていると、ヘタレ男がいきなり怒鳴ってきた。さっきまで腰抜かしていたのに…。 「おい、姫様から離れろ。ブラックドラゴンを超える化け物め。」 ヘタレが言った。ヘタレなのに… 「ちょっとあなたなんでこと言うのですか。この子は命の恩人ですよ。」 「しかし、姫様。こいつは化け物です。危険です。」 ヘタレがそう言ったのに耐えれなかったのか、アリスがヘタレの頬をビンタした。 「いい加減にしなさい。こんな小さい女の子を化け物扱いするなんて、恥を知りなさい。」 アリスがすごい剣幕で怒鳴った。 「しかし、「もおいいです。この旅が終わったら、あなたから騎士の権利を剥奪します。どこへでも行きなさい。」 ヘタレの言葉を遮り、アリスは、クビを言い果たした。 「もおいいよ。せっかくお前を守ってたのに、失望した。覚えておけよ。」 いかにもザコキャラの捨て台詞をはき、鎧を捨てて、どこかへ歩いて行った。
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