第三話 出会い

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「よかったの?私は確かに化け物。」 カオリが自虐的なことを言った。 「カオリは化け物じゃない。だってとても優しいじゃない。」 「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しい。」 カオリは今にも泣きそうだ。精神年齢は、137億歳だが、最近まで、地球で暮らしていた八歳の女の子だ。化け物扱いされて辛くないはずがない。 「カオリは、なぜここにいるの?」 アリスが聞いた。 (なんて答えよう?まあ、この近くで住んでいるでいいか。) 「え~っと、この近くに住んでるの。」 アリスはびっくりしていた。 「ここは驚きの森よ。あ、親と住んでるの?」 あれ?ここはどこだっけ? 「アリスさん、ここは黄昏の森ですよ。あと、1人暮らしです。」 アリスは絶句していた。 「真っ直ぐ行っていたのに、あ、あのヘタレが道間違えたのか。 えっ、1人暮らし?親はいないの?」 落ち着いてから質問した。
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