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「親はいません。死んじゃって。」
アリスは衝撃を受けた。当たり前だ。黄昏の森はギルドのSランク以上しか立ち入りを許されていない地域。しかもそこにこんなに小さい女の子が1人暮らしだ。
(こんな子を1人にさせるわけにはいかない。そうだ、うち[王家]で引き取ろう。ちょうど、妹欲しかったし…。)
「じゃあ、うちに来て。寂しい思いはさせないから。」
アリスが決心して言った。
「いいの?ありがとう。」
カオリは嬉しかった。地球では、親に大事にはされていたが、同時に恐れられていたのだ。しかし、アリスは受け入れてくれるという。アリスにはメリットがないのに。
「じゃあ、行きましょう。今日から私がお姉ちゃんよ。」
この時アリスはカオリを幸せにすると誓った。
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