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「人の顔をした化け物め、今すぐ出て行け。」
そう言ったのは、とある大臣の付き人だ。どうやら、上級貴族らしい。初めに、王と王妃と大臣しか、言わなかったのは、主要な人しか言ってないからである。もちろん警備の騎士もいる。
「ドラゴンは敵だ。悪い存在だ。消えなければならない。」
付き人は言った。
「待ってください、カオリは私の恩人ですよ。なんてひどいことを言うのですか。」
「姫様何故そいつをかばうのですか、隙を見て我らを食おうとしているにきまってます。」
「黙れ。」
王が遮った。
「でしたと言ったな。ということは、以前は人間だったということか?」
「はい。わたしは人間でした。べつの世界で死んで、この世界に神に転生させられました。龍の記憶とともに。つまり、私は前世が人間。今はドラゴンということです。」
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