第四話 王城にて

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カオリが長い説明をした。 「なるほどな。お前は私たちをどうしたい。」 王が聞いた。 「別にどうこうしたいわけじゃありません。出て行けと言われたら 出て行きます。」 カオリは言った。少しかなしそうだ。 「なら、出て行け。ドラゴンなど目障りだ。」 「黙れと言った。」 王が強い口調で言った。 「カオリ、すまなかった。アリスを救ってくれてありがとう。身寄りがないと言ったね。アリスがが希望していたとおり、私の養子にしよう。」 王は言った。とても優しい口調で。 「この恩は決して忘れません。本当にありがとうざいます。」 カオリは言った。涙ぐんでいる。 「そんなに固くな。今日からわたしが父だ。」 「はい、お父様。」 カオリは嬉しそうだ。 「王は間違ってます。ドラゴンなんて、生きていてはいけない存在です。いますぐ。処分すべきです。」 付き人は頑なだ。
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