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カオリが長い説明をした。
「なるほどな。お前は私たちをどうしたい。」
王が聞いた。
「別にどうこうしたいわけじゃありません。出て行けと言われたら
出て行きます。」
カオリは言った。少しかなしそうだ。
「なら、出て行け。ドラゴンなど目障りだ。」
「黙れと言った。」
王が強い口調で言った。
「カオリ、すまなかった。アリスを救ってくれてありがとう。身寄りがないと言ったね。アリスがが希望していたとおり、私の養子にしよう。」
王は言った。とても優しい口調で。
「この恩は決して忘れません。本当にありがとうざいます。」
カオリは言った。涙ぐんでいる。
「そんなに固くな。今日からわたしが父だ。」
「はい、お父様。」
カオリは嬉しそうだ。
「王は間違ってます。ドラゴンなんて、生きていてはいけない存在です。いますぐ。処分すべきです。」
付き人は頑なだ。
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