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「この子が何をした?何も悪いことはしていない。そもそも、ドラゴンは、すべて悪いわけではない。」
王は諭すように言った。
「なにをおっしゃるのですか?ドラゴンは悪い存在だと習ったではありませんか?」
付き人は、アタマが硬い。
「人間でも、悪い人間と、いい人間がいる。それと同じだ。」
王が言った。付き人はだまった。すると、いきなり、カオリに向かって走り出した。
「死ね!」
そういいながら、懐からナイフを出し、カオリに突き出した。
「身体強化 龍」
カオリはそう言うとナイフをよけようとはしなかった。すると、おどろくことが起きた。ナイフが
カオリに当たっても、刺さらなかった。龍の鱗に遮られたのだ。付き人は騎士に押さえつけられた。
「お前は何をしたのか分かっているのか?お前は国家反逆罪で死刑だ。」
王が言った。カンカンに怒っている。
「何故です。私はただ、ドラゴンを殺そうとしただけです。」
付き人が釈明するが、
「もういい、牢屋にぶちこめ。」
王がそう言うと、騎士は付き人を連行した。
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