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「ありがとうございます。」
カオリが礼を述べた。
「いや、私はお前の父だ。これくらいは当然だ。あと、口調がかたすぎだ。」
王が言った。
「分かりました。お父様。」
カオリが答えた。
「いや、分かればいい。」
王は、照れていた。カオリが、満面の笑みで言ったからだ。
「あら、あなた照れてるのね?」
王妃が言った。
「いや、照れてないぞ。」
そう言いながらも、顔がにやけていたので、説得力がない。
「カオリちゃん。今日からよろしくね、私のことは母だと思ってくれていいから。」
王妃が優しく言った。
「分かりました、お母様。あと、わたしから、お父様とお母様にサプライズがあります。」
カオリが言った。ニコニコしている。
「サプライズとは?」
王が言った。
「城のバルコニーから町の中心をみていてください。では。」
カオリはそう言うと、どこかに転移した。
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