第四話 王城にて

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「ありがとうございます。」 カオリが礼を述べた。 「いや、私はお前の父だ。これくらいは当然だ。あと、口調がかたすぎだ。」 王が言った。 「分かりました。お父様。」 カオリが答えた。 「いや、分かればいい。」 王は、照れていた。カオリが、満面の笑みで言ったからだ。 「あら、あなた照れてるのね?」 王妃が言った。 「いや、照れてないぞ。」 そう言いながらも、顔がにやけていたので、説得力がない。 「カオリちゃん。今日からよろしくね、私のことは母だと思ってくれていいから。」 王妃が優しく言った。 「分かりました、お母様。あと、わたしから、お父様とお母様にサプライズがあります。」 カオリが言った。ニコニコしている。 「サプライズとは?」 王が言った。 「城のバルコニーから町の中心をみていてください。では。」 カオリはそう言うと、どこかに転移した。
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