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「さてと。やるかな。」
カオリは町の中心の上空500m地点にいた。そして、そう言うと、カオリの姿が光り、徐々に大きくなり、全長100メートルはある巨大な黄金の龍になった。
ここで視点は王達に移ります。
カオリが転移で消えた。一体どこにいったのだろう。バルコニーと言っていたが…
「王様、大変です。王都の上空に巨大なドラゴンが。」
騎士があわてて部屋に入って来てそう言った。
「お父さん、とにかくバルコニーへ行きましょう。」
アリスが言った。そして、王達はバルコニーへ向かった。
「この国ももう終わりだ。あんなのに勝てるわけがない。」
大臣の1人が、バルコニーから龍を見上げていった。すると、急に誰かから、念話が入った。
「聞けい。ロマリアの国民よ。」
これは龍か?
「あなた、これが聞こえる?」
王妃が言った。
「おまえもか、ならこれは、国民全員に、念話しているのか。」
周りを見るとみんなが頷いた。
「我は神龍カンヘルなり。我はこの国の王を気に入った。今、この瞬間から、我はロマリア王国の守護神になることを誓う。未来永劫この国を守ろう。ロマリア王国に栄光あれ。」
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