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夜になった。そして、カオリは、2人の兄に会った。
「私は、今日から養子になったカオリです。よろしくお願いします。」
カオリはそう挨拶した。
「私は第一王子のレグルス、騎士団の団長をしている。」
レグルスは、手を差し出した。そして、握手した。
「よろしくね、レグルスお兄ちゃん♪」
カオリは言った。背の高さが違うから、自ずと、上目遣いになった。
(かわいいっ…)
堅物と言われているレグルスだが、この上目遣いで、新たな妹を絶対に守ると自分に誓った。
「僕は第二王子のラスクだ。僕は平民と馴れ合うつもりはない。」
ラスクはそう言うと、自分のへやに帰っていった。
「ごめんな、ラスクは頭堅いから。」
レグルスは、カオリをフォローした。
「まあ、人それぞれ考えていることはちがうよね。」
カオリは少し落ち込んでいった。
「そう落ち込むな。まあ、ラスクもわかるようになる。」
レグルスは言った。
「そうだね。ありがとうお兄ちゃん。わたしはへやに帰るね。」
カオリは、いつも通り部屋に帰って言った。
(やっぱりカオリはかわいい。絶対に守る。)
シスコンになった。
場面は変わり…
「お父様、実はお父様にいってないことが。」
カオリが王に念話した。
「なんだ、カオリか、言ってみなさい。」
「実は私は……なんです。」
「なに!それは本当か?」
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