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「な、まさか。」
その言葉と共に、ゼウスが、驚愕の顔を浮かべた。
「そう、私はアテナ。あなたの娘。」
「アテナ、私はおまえと再び会えて嬉しい。」
ゼウスは、そう言うと、カオリ頭を撫でようとした。
「だめ。私が誰だか分からずに、変人扱いした父さんには撫でさせてあげない。」
カオリがそう言うと、ゼウスがあからさまに不機嫌になった。
「まあまあ、久しぶりに会えて私も嬉しいのよ。」
カオリがそう言うと、ゼウスの機嫌が直った。神なのに単純だ。
「アテナは、転生していたのか。」
ゼウスが聞いた。
「そう、今まで数え切れないほど、転生した。それと、私はカオリ。そう呼んで。」
「分かった。なんで記憶が戻った。ここに戻ってきたからか?」
ゼウスが再び聞いた。
「そうよ。あ、これ重要なんだけど、私の本質はアテナじゃないの。」
カオリが不可解なことをいった。
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