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プンダは一度も森を出たことがありません。森の外には何があるのか想像もつきません。不安で不安でたまらなくなって、プンダは笹をもしゃもしゃもしゃもしゃと食べています。
できることなら森から出ずにパンダに戻りたいものです。
「ふぅ、できたっ」とポンダは言いました。
彼女は大きな葉っぱと木のツルでこしらえたカバンを手にしていました。4人兄弟でたったひとりの女の子のポンダです。手先が器用で、カバンを作ることくらいお茶の子さいさいです。
「どうしたの、それ」
プンダは尋ねました。
ポンダは「何を言ってるのよ」という顔でプンダを見ます。
「これから旅に出るんだから、カバンくらい必要でしょ、プンダお兄ちゃん」
そう言ってポンダはプンダにカバンを手渡しました。
カバンの中にはポンダ特製のお弁当がありました。きっと笹おむすびや笹スパゲッティが入っているに違いありません。
食いしん坊のプンダですから、もうお弁当に手を伸ばしてしまいます。
「ダメよ、お兄ちゃん」
よだれを垂らしたプンダに、ポンダは言いました。プンダは仕方なくカバンを閉じました。
それを見ていたピンダが言いました。
「よし、準備ができたようだな」
「えっ?」
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