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そして温かい指に涙の跡を優しく撫でられ自然と目を閉じる。 数秒後、そっと唇が重なった。 唇が離れゆっくり目を開けると真剣な目とあった。 そして再び抱き締められる。 「先輩―――……」 すぐ脇を電車が通過し、耳元の彰の声は聞こえなかった。 翌日、彰を見れなかった。 それが避けてると思われたのか。 その後、自然と距離が開いたままあたしは高校を卒業してしまった……――。
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