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「――……よーしっ、乾杯だ!」
何度目かの乾杯の声にみな笑いながらグラスを合わせる。
高校を卒業し6年。
ひょんなことから高校の時の部活の同窓会をすることになり指定された居酒屋へ。
その店内で久しぶりに会った彼はちっとも変わってなくて、あの時の淡く切ない気持ちがよみがえった。
最初はぎこちない態度でいたが、昔と変わらない笑顔にあたしも自然と笑顔になり、会話もいつしかあの頃のように弾んでいた。
その後は盛り上がり、場所を変え二次会へ。そして特に仲の良かった数人で三次会へ流れ、店を出た時には日付がかわっていた。
近いうちにまた集まることを約束し手を振り別れ、ギリギリ間に合った終電に彰と一緒に飛び乗った。
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