1章~念者・九門安寿(くもんあんじゅ)

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「あーびっくりした!うちの部に女性がいるとは思わなかったから!」 山岡先輩という人は、川田先輩の背中をバシバシと叩いた。 「…春野。野蛮というのはこういう輩のことを言うんだ。」 「根に持たないで下さい。それに、演劇部には女性部員もちゃんといますよ!失礼な。」 私…逃げるタイミングを完全に失った、かも。 「いや、俺が女性と認識してないからな。で?何、彼女。入部希望者?」 「…ちが」 「あと一押しで入部しそうな勢いです!!」 マユリ、嘘はいけないわ。
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