序章

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それらを全て"偶然"で片付けてしまうにはあまりに数が多すぎた。 数とは、死者の数である。 私たち一家の周囲には、あまりにも死が溢れていた。 しかも、その死因は疑う余地もないほど、自然であった。 私たちに疑いの目が向けられる心配はなかったが、何となく居心地の悪さを感じ、結局、何度も引っ越しを繰り返した。 そんな私に友達が出来るはずもなかったのだが…。
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