1章~念者・九門安寿(くもんあんじゅ)
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嫌だ、と言ったのに、放課後私はマユリに手を引かれ、薄暗い廊下を歩いていた。 「入部してとは言わない!見るだけよ。アンジュが気に入ったら、入ればいいんだからさ!」 マユリは部活に入っているらしい。 ぜひ、私を仲間に紹介したいのだそうだ。 私はそういうのは苦手だし、出来るだけ早く家に帰るようにママから厳しく言われているのだ。 部活なんて、無理。
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