あの家

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あの家

懐かしい 夢心地 あの日はちゃんとあったのに 幼いあの頃も あの日だって覚えてる 三輪車に乗って公園までこいでった 遊び過ぎて疲れておぶってもらったな あの頃のあの家は 今も忘れない 雨でにごった白い姿に木で出来た屋根を付けた大きな家で 屋根の色は思い出せない あの色はなんだっけ 今ならわかるかなぁ 懐かしい 夢のよう この日でお別れだね 幼いあの頃も 今迄も一緒だった 月が登っててうっすらとしか見えない 別れ辛いから真っ暗でよかったよ 涙で霞んでも白い姿はハッキリと写っていた 大きな家さ 屋根の色は夜で見えない あの色はなんだっけ 今でもわからない 雨でにごった白い姿に木で出来た屋根を付けた大きな家で 屋根の色は思い出せない あの色はなんだっけ 明日ならわかるかなぁ 空は濁って暗い世界を 見上げれば屋根を付けた大きな家は 屋根の色は今も見えない あの屋根は高すぎるさ 明日もわからないだろう ほんの少し大きくなった 見上げればもっと大きな大きな世界 いつになっても果ては見えない ありがとう 高すぎても 明日も進んでいくから
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