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式は、ホテルの中庭で行うパ-ティ形式のもので、
いわゆる結婚式の披露宴みたいなもので、
主役の二人を肴に交流する場らしい。
郁人はかかりの人と打ち合わせをしているようだ。
私に気がついて走り寄ってきた。
「仕事抜けられたんだ。」
「うん。エステの時間待ちなの。」
「緊張してる?
ホテルの部屋とってあるから休んでていいよ。」
「大丈夫だよ。」
「明日、菜々美が嫌なら、俺一人でもなんとかするし。」
「私を甘やかさないで。」
「甘やかしたいんだ。
菜々美が傍に居てくれるんだったらなんだってするよ。」
「駄目でしょそれ。
私は、郁人の隣に居ても自分の力で立っていたいの。
郁人の奥さんじゃなくて、菜々美個人として。」
「なんか、 逞しいな。」
「そうね、郁人を困らせるほど逞しくなってやるから覚悟してね。」
「はは、楽しみにしてるよ。
けど、今でも十分逞しい気がするけど
これ以上逞しくなったら俺の命もつかな」
「もおっひどいよ」
郁人。笑っているけど、
もしかして本音だったりして、
なんか複雑。
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