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郁人SIDE:::::::
明日、婚約式があるために朝から
会場に入り、打ち合わせをしていた。
菜々美は、午後から合流することになっている。
ここまで来ても、仕事とか、
菜々美にとって俺はそんなもんなのか、
ちょっと不満。
この一週間があっという間だった。
声を聞くと会いたくなるからと、
電話をしなかった自分がうらめしい。
散々菜々美を泣かせてしまったが、
俺だってかなりきつかった。
この間に誰かに心を動かしてしまうんじゃないだろうか、
あの状態がずっと続くんじゃないだろうか、
何も保証はないし確証もない。
仕事の方も今月末には稼働する計画。
業者との打ち合わせも混んでしまって、
手を抜くことができない。
とにかく菜々美の元気な姿が早く
見たくてたまらなかった。
会場の入り口で、佇んでいる菜々美
を見つけた時は、
高校生の初デートか?
と思うくらいドキドキした。
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