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声を掛けると明るい笑顔の菜々美。
式なんて、ホントは嫌なんじゃないかとか、
緊張してるんじゃないかとか、
俺の取り越し苦労をよそに、
力強く「大丈夫。」と返してきた。
しかも、
「世界一きれいになる。」
とか、
「ハラハラさせる。」
とか、
やけに強気なことばかりいう。
そうなんだ。
これが俺の初恋の人、
佐伯菜々美は前からこういうやつだった。
香菜子さんがいた頃の菜々美だ。
参るな
やけに焦る。
それにしてもエステなんて、
これ以上綺麗になったら俺理性保てるだろうか。
今夜、ホテルに泊まってくれるだろうか。
そうしたらあんなこととか、こんなこととか……
俺って頭の中煩悩だらけだ。
一刻でも早く、菜々美を抱くことで頭がいっぱいだ。
もう打ち合わせの内容も何もかもぶっ飛んでるし。
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