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菜々美SIDE:::::
エステってすごい、
肌とかぴちぴちだ郁人超喜びそう
……て、私何考えてるんだ?
全身エステされてぴっかぴっかの私。
明日、誰よりも輝ける自信がついた。
親の七光、どころか、
親のおかげで、お情けの婚約者みたいな、
図々しいなんて噂が耳に入るたび、
そんなんじゃないと、
否定する想いと、
はたから見たりそう見えるんだとい事実も、
受け止めるしかなかった。
別にだからって自分の立場を卑下するつもりも、
ましてや、自分のことをそう言う存在だとは思っていないけど。
誰からも認められる人になりたいとは思っている。
郁人に
『エステ終わった』
とメ-ルを送るとすぐに。
『部屋に来て』
と返信が来た。
髪を少し軽めにカットして
エステした私。
たかがエステと侮るなかれ、
なんだか一皮むけて、今の私は無敵だ。
郁人見ててね、私、郁人の婚約者と
して自慢してもらえるようになったと思うよ。
綺麗って言ってくれるかな。
郁人に電話してル-ムナンバ-を
聞きながら歩き始める。
郁人の元へ
今夜はきっと郁人に抱かれる。
そしたら、今よりもっと自信がわくに違いない。
郁人は私の虜かも……くすくす
一寸邪まな感情に背中を押されながら、
足取り軽くスキップを踏む。
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