第20章 信じていたから

19/23
前へ
/318ページ
次へ
特別のお化粧を施され、 この日のためのドレスに身を包む。 こそっと控え室を郁人が覗く。 「菜々美、準備できた?」 「うんバッチリOK!  どう?」 「うん綺麗だよ。  誰かに見せるのもったいないな」 「ふふ、もう。  郁人もかっこいいよ。」 「当然だ。」 郁人の差し出した右手に腕を絡める。 「さあ、行こうか。」 「うん。」 郁人の腕に絡めた手に きゅっと力が入る。 拍手の鳴り響く会場へと 二人は歩を進めた。 郁人と私 「運命なんて言葉じゃ 入りきらない。 二人でいることが当然で 他の人では代われない 明日になっても きっと10年先も 20年先も 隣に居るはず ねえ郁人。
/318ページ

最初のコメントを投稿しよう!

206人が本棚に入れています
本棚に追加