206人が本棚に入れています
本棚に追加
特別のお化粧を施され、
この日のためのドレスに身を包む。
こそっと控え室を郁人が覗く。
「菜々美、準備できた?」
「うんバッチリOK!
どう?」
「うん綺麗だよ。
誰かに見せるのもったいないな」
「ふふ、もう。
郁人もかっこいいよ。」
「当然だ。」
郁人の差し出した右手に腕を絡める。
「さあ、行こうか。」
「うん。」
郁人の腕に絡めた手に
きゅっと力が入る。
拍手の鳴り響く会場へと
二人は歩を進めた。
郁人と私
「運命なんて言葉じゃ
入りきらない。
二人でいることが当然で
他の人では代われない
明日になっても
きっと10年先も
20年先も
隣に居るはず
ねえ郁人。
最初のコメントを投稿しよう!