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本当にこんな日が来るなんて、あの頃は思っていたのかな。
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6歳の冬、
おとなしい郁人が、
ケンカした。
私にパパがいないことをからかった子と…
相手は3年生で、
体も大きくて、
ボロボロになった
傷だらけの郁人が私にいったんだよ。
「僕が菜々美を守るから。
僕が菜々美のパパになるよ。」
って、
そんな郁人に、
「パパはいらない。
パパはお空でちゃんと菜々美のことみてくれるんだった。
だから、郁人はパパにはならなくていい。」
そう答えた私に
がっかりして泣きだしそうな郁人に、
私は言ったんだ。
「そうだ。
だったら あたしと結婚して。
そしたら、郁人があたしの子どものパパになれるよ。」
今思えば逆プロポ-ズ。
郁人は、
嬉しそうに笑って、
「うん、
菜々美の子どものパパになる。」
って言ったね。
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