第20章 信じていたから

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ねえ、郁人、 きっとあの時から、私はあなたに恋したんだよ。 『ゆびきりげんまんうそついたら~』 ゆびきりの約束。 あの日から郁人は私に嘘をつかない。 あの時つないだ小指には 赤い糸が繋がっていたのかな。 ううん、糸なんてもんじゃない もっと強くて固い 何か。 今は愛菜かな あれは強力だ。 くすくす笑う私に 「嬉しそうだね。」 「もちろん。」 お互い目を合わせてふふっと笑う。 色んな事があった。 でも、その傍らにはいつもとなりに言って支えてくれた。 郁人はこれまでも今もこれからも、 私のすべて。 それは郁人にも言えるっことだよね。 誰にも隠さず言えるよ。 『愛してる』
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