第8話 お誘い

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『湯山百合子です』 朝9時過ぎに百合子から電話があった。 亜紀は湯山夫妻と会ったあの日に 携帯の番号とアドレスを交換した。 百合子は 『気軽に連絡してくださいね』とは言っていたが、 あれ以来『蜃気楼』で顔を合わせたことはなかった。 淫蕩なあの夜。 百合子が、涼子の指にベッタリ付着した。 亜紀の女芯から沁(し)み出た蜜を残さず舐め。 彼女は『美味しい』と口にした。 その光景がよみがえった。
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