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ワゴンの間は人一人分の通路になっていて、
そこを抜けていくと、自動扉の入口がある。
涼子はその中へ入っていった。
そのビルで何が売られているのか、
背後にいる百合子は知っているようだった。
亜紀を後押しするように、
真後(まうしろ)の百合子は
息使いが聞こえるほど近くにいる。
さっきドアが開いたとき、
チラリと見えた店の中には、
鮮やかな服があったように思えた。
(もしかしたら、ブティック?)
亜紀のその想像は完全に違っていた。
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