第8話 お誘い

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ワゴンの間は人一人分の通路になっていて、 そこを抜けていくと、自動扉の入口がある。 涼子はその中へ入っていった。 そのビルで何が売られているのか、 背後にいる百合子は知っているようだった。 亜紀を後押しするように、 真後(まうしろ)の百合子は 息使いが聞こえるほど近くにいる。 さっきドアが開いたとき、 チラリと見えた店の中には、 鮮やかな服があったように思えた。 (もしかしたら、ブティック?) 亜紀のその想像は完全に違っていた。
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