destiny 3

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――大学の講義を終え、一真とコンビニでバイトをし、俺は一真の祖母宅がある高円寺に向かう。 一真はここで祖母と2人暮らしだ。築年数の古い和風住宅、引き戸を開けるとおばあちゃんが出迎えてくれた。 「お帰り。一真」 「ばあちゃんただいま。彼女いる?」 「桜さんならお料理作ってくれてるわよ。育ちのいいお嬢さんね、ご家族も捜しているはず。一真、警察に捜索願いが出ていないか問い合わせてみたら?」 「そうだね。那於上がれよ」 「こんばんは。夜分すみません。お邪魔します」
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