プロローグ

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妖怪は実在する。 別に俺は頭の痛いお馬鹿さんでも夢見るお年頃でも無い。 何故なら俺=白銀 優希は妖怪で有る雪女の息子なのだから。 雪女の息子なら雪男なんじゃね?と思うかもしれないが違う。雪男はイエティみたいな毛むくじゃらの大男見たいなのを指す。 まっ実際雪男を見た訳じゃ無いから実は俺が初の雪男かもしれんが。 家の家系は六百年前から続く雪女の一族だ。しかし代々女性しか生まれ無かった為に俺が実際何なのかは良く解らない。 妖怪なのは間違い無いがな。 まあ妖怪と言っても主に天候と言うか雪を操れるだけで他は人間と変わらない。寿命だって人並みだし身体能力も別段高い訳でも無い。ぶっちゃけ本当に妖怪なのか?とも思うが母が雪女だと言うし雪も操れる訳だから信じるしかない。 で俺は18歳な訳で力を使わなければ妖怪だともバレ無いので普通に学校に通い受験勉強もしてたりする。 基本的に人間と同じように生活してる限りは大学位は出て置きたいしな。 母が関西に移り住んだのは旦那、つまり俺の親父と別れてからで俺が三歳の頃だ。 だから俺は大阪で育った訳で関西弁を話し、話に落ちを付けたがり、お笑いとタイガースが好きな普通の大阪人だったりするのだ。
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