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「うるせえな」
「…じゃあ…、今日も一人で寝ますか?」
「…お前はそれでもいいのか?」
…あ。
一気に形勢逆転。
「…いいのかって聞いてんだよ」
…ズルいんだから。
「…イヤ…です」
渉さんは満足そうな笑みを浮かべた。
「しょがねえなぁ」
やっぱり…
こうなるんだから。
私は唇を尖らせてみたけれど、すぐにその口元が緩む。
遠野の家が見えてくると
私は実家に帰った時とは別の安堵感に包まれていた。
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