3602人が本棚に入れています
本棚に追加
「…渉さん…忙しいのに…準備…大丈夫ですか?」
式のことは本当にすべてが渉さん任せ。
私は招待状とドレスを選んだだけで他には何もしていない。
「大丈夫だって。っつうか、式なんて呼べるもんでもねえし、そんなに準備することもねえんだよ」
「…なら…いいんですけど」
「お前は心配しないでカラダだけ準備しとけ。花嫁のいない式なんて洒落になんねえからな」
渉さんは笑った。
「大丈夫ですよ。健康だけが取り柄ですから」
私が笑うと渉さんは目を細めた。
「バーカ、他にもあんだろ?山ほど知ってる」
私は即座に赤面した。
胸の奥は可愛い音を立てて縮んでる。
桐谷望愛。
結婚目前。
相変わらず
渉さんに…
ぞっこんです。
最初のコメントを投稿しよう!