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もはや、一歩も動かない身体
だがこの青年は意識がほとんどないまま女の足首を掴んでいた
「い…行かせる…わけにはいかねぇ…」
「何がお前を突き動かしている?議会か?あれは、そこまでして守らなければいけないものか!?」
「議会…だと?知らねぇよ…そんなの…ただ…俺の、俺たちの王を…信じてるだけ…だ」
俺はヤツが嫌いだ
忠誠心なんてものはカケラもない
だが!
信じてる…!
「人間にしては、なかなかやるみたいだな」
初めて見せた青年の想い
一人の女性の心を動かすには十分だった
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