感謝

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でもそんなことを毎日やっていると、あたしといることに、疲れないのかなとか面倒だとか思わないのかなって、凄く不安になる。 もっと手を抜いてくれてもいいのに。 贅沢な悩みなのかな。 ベッドで横になりながら、そんなことを考えていると、凄く眠くなってきて、いつの間にか眠ってしまっていた。 ◇ 何となく、目が覚めそうだなぁと感じる意識の中で、大きな手があたしの髪をやさしくすくように撫でているのがわかる。 心地いいな。 重い瞼を上げようかなと思った瞬間、唇に柔らかいものが触れた。 慌てて目を開けると、予想どおり、それはやっぱり蕾斗さんの唇で。 あたしが目を開けたことに気付いたのか、蕾斗さんのキスがだんだん深くなっていく。 「……んッ……ふ……」 「理彩」 唇が離れても、息があがって声が出せない。 「メシできた」 「ん」 少し寝たからか、寝る前の体のだるさがとれて、凄くすっきりした。 ゆっくりと体を起こす。 「いい匂い」 テーブルの上の色とりどりの料理を見ると、明らかにあたしのために作ってくれたものだなって、凄く嬉しくなる。 こんなに幸せでいいのかな…… 幸せすぎて不安になる。
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