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ではここはどこなのだろうか?
てか、少なくとも魔朴(前作、現魔wk参照)では無い
確かに魔朴にもこんな感じな森はあるにはあるが、何か違和感を感じる
それが明確に何かは解らないが、何より魔素が薄く感じるから魔法世界の線も無い
生命(せいめい)の存在感は旧世界に似てはいるが…
頭上を掠め飛んでいたのは見慣れた鳥類、所謂、雀
取り敢えず立ち上がりつつも索敵魔法を試みるにやはり旧世界の地理と合わなかった
潮の薫りが近い事から海に面した土地柄と云う事は解る
「どこだか解らんが、まぁ取り敢えず彷徨いてみるか」
小さく溜め息吐きつつ己れは暖かな陽射しの中、森を歩き始める
暫く散策していると木々が途切れ公園の広場に辿り着いた
茶色の煉瓦が敷き詰められた敷地に大きな噴水が真ん中に陣取り、その周りを幾つかのベンチが配置されている
森を背に正面には波間が見える事からここは所謂、海浜公園と云った所か
キョロキョロと辺りを見回すもやはり見覚えが無い
他県か、はたまた…
疑問は尽きないが、まぁもう少し情報収集にと、己れは一路公園の外へと足を向ける
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