元素の悪魔

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「本当はね、私が生まれ変わるはずだった。けど真凛と言う魂が共に居たの」 意味が理解出来ない、余りに唐突で最早頭が混乱してきた。 暫し沈黙し、マリアは涙を流す。そしてエレメントの力で短剣を創製すると、瑠璃に其れを手渡した。 それから、彼女はこう言った。 根源である、エレメントを全てこの武器で破壊しなさいと。 光の属性を持つ、短剣は闇をも包む。そして全属性を浄化させられる、私は悩んだ。 目の前に、差し出されたそれ。 銀色の刃先に、持ち手には金色の宝玉が装飾されている。 「猫達を、助ける為。ううん世界からエレメンストを消す、そして元の日常を取り戻したい!」 「うん、私は見守っているわ。そろそろ逝くわね、さようなら」 マリアはそう言い、光の粒子になって姿を消した。 「瑠璃、私も協力します。ベリーも良いですよね?」 「勿論だよー、瑠璃に一生着いて行くからねー」 相変わらず、のんびりな口徴だがその言葉には何だか勇気付けられる。 目指すは、闇と火のエレメント石のある場所だ。 しかし、手掛かりはあるのだろうか。闇雲に探しては、見付からないかも知れない。
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