第0章

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――リア 懐かしい声だ、この優しい声は確か……。 闇夜の静寂、空を見上げながら彼女は途方に暮れていた。 ポツリと、冷たい水が落ちる。 ザァー、ザァー 雨、見れば雲は曇っていた。 白に輝く星達が、ゆっくりと流れる。 今夜は流星群のようだ、けれど素直に感動何て出来ない。 マリアはもう、居ないのに。 「っ、何で。私達は皆と違うの?」 自身の胸に手をあてて、広がる夜空は眺めた。 暫く歩くと、人気の無い公園に辿り着く。 ぼーっとしていた為、気付かなかった。 涙に混じって雨が頬に伝う、もう冷たさは感じない。 悲しみは癒える事無く、ワタシはただ歩き続ける。 帰る場所何て無いから、さ迷い歩く。 「雨か、でも私には関係無い。マリア、この空の星の何れかがあなたなの?」 無性に乏しいだけ、あの子が居ないと、こんなにも悲しいものなのか。 「どうしたの、元気無い顔して?」 途方に暮れ、空を見上げていると少女が話し掛けてきた。 雪のように、白い髪をツインテールに結んだ彼女。 「初めまして、私は真白優芽。お姉さんは?」 少女は不思議な雰囲気を放つ。image=491517681.jpg
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