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優香「今までの私なら…
そう思ったかもしれません」
孝治「………」
優香「でも今は……
翔の元へ帰りたいって気持ちの方が強いですから（笑）」
優香は孝治に抱えられている翔の頬に優しく触れながら言った
孝治「……今日会ったばかりの奴だろ？」
優香「はい…
でも………私にとって大切な人かもしれません」
優香はそう言って背中を向けた
優香「翔が起きるまでに帰ってきます……」
孝治「………そうか」
孝治は力なしに、そう答えた
孝治の頭の中では勝算の方が明らかに低かった
優香がかなり強いのは知っているつもりだが、それでも淳の方が上だと判断していたからだ
優香「かいちょー！
だいじょーーーうぶっ！！（笑）」
優香はそう言って背中を向けながら元気よく続けた
優香「ディアン大陸で【守護団】の昴（すばる）さんたちにかなり鍛えられたもん！
本当に負ける気なんてしないんだからっ！（笑）」
孝治「………信じていいんだな？」
孝治の言葉に優香はこくりと頷いた
優香「……いってきます」
孝治「ああ……
必ず倒して帰ってこい」
孝治がそう言うと優香は小走りでエレベーターに乗って行った
優香（淳さん………
もうすぐ淳さんに頼まれた極秘任務が達成できるよ……
待っててね）
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