第1章

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私の夢はどうにも独特で不思議な物らしいと友達との会話で理解したのはいつの頃だったろう。 というかこの夢を見始めたのはいつだっただろうか。 そう、私は一種の障害を抱えている。 それは自分が夢の中で出された謎を解くまで、起きることができないという障害だ。 夢では常に何かを問い掛けられ、それに対する正解を答えなければ起きることができないのだ。 目覚ましなんかの外部の刺激も全く関係ないらしく、難問がきて丸一日眠って過ごしたことすらあった。 基本的には簡単な物がおおいから困ることはないのだが面倒くさい病気なもので、医者曰く精神的なものなんだとか。 嘘つけ。 1 そんなこんなでおやすみの時間。 そしてある意味おはようの時間。 私はここを私の世界だと認識している。起きている時はみんなの世界で、寝ている時は私の世界なのだ。 そして私の世界はどういうわけか私を試しているのだ。 そう解釈している。 今日の課題はなんだろう、ぼやけた視界のピントを合わせ視線を落とすと四角い木造のテーブルの上に紙切れが置いてある。
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