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「飽きないね、フンッ」
「この前、腕の筋痛めてたよな」
「痛めたな、ハッ」
シモンは頷いた。
言うまでもなく、船内は無重力だ。
物質に加速度を与えればどこまでも飛んでゆく。
故に、筋トレマニアのシモンは船体の一部に身体を固定してダンベルを上下させていた。
言い換えれば、片足立ちでウェイトリフティングしているようなものだった。
当然、身体には無理が出るので、彼はよく怪我をする。
リュウとキャプテンにとってはいい迷惑なのだが、それでもシモンは筋トレを止めようとしなかった。
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