第3章

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穂乃果「というわけで、うまく海未ちゃんをまいた後に、当然のように絵里ちゃんに捕獲された希ちゃんたちと合流したよ!」 にこ「あんた、ちゃんと後で海未に謝っときなさいよ」 穂乃果「あれ!? にこちゃんがそれ言っちゃうの!?」 にこ「誰かが言わなきゃいけないことなのよ……」 穂乃果「少なくともにこちゃんじゃないと思うけど」 にこ「それはさておき」 穂乃果「置いといちゃうんだ……」 希「もうええやん……。ほっといてーな……。どうせウチはデブやもん……」 絵里「これはちょっと、本格的にまずいわね」 穂乃果「う、うん……。そうだ、ここは絵里ちゃんが励ましてみよ?」(提案 絵里「え?」 希「いいんよ、そない気ぃ使わんでも……。ウチは、目を瞑ってどっか隅っこに挟まって、口だけ開けて雨と埃だけ食って辛うじて生きていくから……」 絵里「の、希……」 にこ「これはもう、大親友の絵里が励ますしかないわね」(適当 絵里「んん、そうね。やってみるわ。ねぇ、希?」 希「…………」 絵里「あなたは、隅っこに挟まれるような大きさの人間ではないはずよ。もっと大きな人間のはずだわ! それに、ご飯食べるの大好きな癖に、雨と埃だけだなんて無理でしょう? ほら、元気出して、私と美味しいものでも食べに行きましょう?」 希「…………」(すすり泣き にこ「だから、なんでそこで『あれ?』みたいな顔でこっち見るのよ」 絵里「……おかしい」 にこ「あんたの思考がね?」 穂乃果「それじゃあ、今度はことりちゃんに聞きに行こっか!」 絵里「ぶっこんでいくわね! ハラショーよ!」 にこ「もうやめてください! 泣いてる子だっているんですよ!」 穂乃果「そうは行かないよ。私と海未ちゃんが希ちゃんを傷付けたっていうのに、ことりちゃんだけ逃れようだなんて、そんな話ないよね?」 絵里「穂乃果……恐ろしい子……!」 にこ「言っとくけど、ことり何も悪くないし、完全にとばっちりだからね?」 穂乃果「ううん、私たち2年生2人が関わった時点で、ことりちゃんも関わることが約束されてるの!」 にこ「…………! そっか、そこまで覚悟しているなら止めらんない、か」 絵里「ハラショー! ハラショーよ穂乃果!」 希「……一応聞いとくけど、当人のもう帰りたい、っていう意見は?」 穂乃果「それじゃあ3人とも! いくよ!」 にこえり「おぉ!」 希「話くらい聞いてぇ!」
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