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これを拒否したら後々うるさそうだ。
パクリ。
と、仕方なくお刺身に食いついたあたしは、
モグモグと顎を2回動かした後、
光の速さで鼻と口を手で押さえた。
「うッッ! んンンん△☆◎ッッ!!」
鼻がつーんと痛くなって涙が浮かんだ。
ストローを無視して、
オレンジジュースを流し込む。
「はは」
海斗君はイタズラが成功したのを、
それはそれは満足そうに笑った。
「つーか刺身にオレンジジュースって不味くねぇの?
あり得ねぇんだけど」
そう言いつつ、
フツーのわさび加減で
パクリとお刺身を口に入れる海斗君。
あり得ねぇのは、あんたの性格じゃー!!
あたしは割り箸を割って、
お刺身を一切れお皿に取った。
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