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そんな事を考えていると、
プルルルと机の電話が鳴った。
咳払いで気持ちをリセットし、
受話器を取る。
「はい、
ヘアサロン、ココでございます」
予約の電話だ。
受話器を片手に予約表を引き寄せ、
ペン立てからペンを取る。
「15時ですか？
はい、大丈夫です」
手の空いているスタッフの列を探し、
15時から16時までのマスに斜線を引いた。
いつもなら
「今からでも大丈夫ですよー」
って、
すすめたりもするんだけれど、
今日はしない。
「はい、18時からパーマ。
はい、はい、大丈夫です。
お待ちしてます」
「はい、分かりました。
カットとカラーですね。
お待ちしてます」
お客様の希望通りの時間で、
予約表を次々埋めていく。
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